2018.6.13
, EurekAlert より:
高用量ビタミンDサプリメントは、栄養不良の子供の体重増加、言語能力、運動能力を改善するようだ、という英国ロンドン大学クイーンメアリーからの研究報告。
研究チームは、パキスタンで重度の急性栄養不良になった6-58ヵ月齢の子供185名を8週間にわたって後エネルギー密度食で治療した際、ランダムに2群に分け、1群に20万国際単位(5mg)のビタミンD3を1日2回、別の1群にはプラセボ(偽薬)を治療開始後2週間目と4週間目に摂取させた。
その結果、ビタミンDの補給を受けた群では、対照群に比べて、身長に対する体重の増加が有意に高かった。
またビタミンDの補給は、運動能力と言語運用能力の遅延を有意に減少させた。
「本研究は、ビタミンDが脳の発達に影響を及ぼすことを示す初めての臨床試験であり、ビタミンDが中枢神経系に重要な効果を持つことを強調するものである」と主任研究者のアドリアン・マルチノ教授は語っている。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
|