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[運動]  高地でのカロリー摂取と筋肉量
2018.6.11 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

高地に一時的に住む若くて健康な若者の集団は、海面レベルの低地に居る場合に比べて、筋量を維持するのにより多くのたんぱく質の摂取が必要なようだ、という米国陸軍環境医学研究所からの研究報告。

シュテファン・パシアコス博士らの研究チームは、大規模ランダム化対照臨床試験の参加者から8名を対象に検討を行った。この大規模試験は、高地をハイキングする健康な若い成人男性が運動量を増やしカロリー摂取を低下させた場合における標準食と高たんぱく質食の効果を調べるものだった。

研究チームは、不慣れな高地環境に曝露したことと、エネルギー出納が負に傾いたことの組む合わせが、主として高齢者で観察されるような、同化抵抗性(筋肉を作る能力の低下)を発症することを発見した。

「我々の研究結果が示しているのは、環境ストレスへの曝露が長引き、食事も摂らないでいると、身体が筋肉を作りまた修復する能力を抑制するようになるということだ」とパシアコス博士は語っている。「これらのデータは、カロリーバランスと骨格筋の基本的な関係性に照明を当てるものであり、高地に逗留する間食事摂取の効率を最大化することの優先順位が高くない場合には筋肉は失われていくだろうといことを示唆している。」

本研究が強調するのは、高地でのカロリーバランスの維持の重要性であり、特に不慣れな低地人の場合にそれがいえるという。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者には特に重要であるというのは、彼らは酸素の供給が不十分になりがちで、それが体重と除脂肪体重の低下を起こすことが多いからである。

「本研究は高地というコンテクスト(文脈)の場合だけれども、海抜レベルにおいてもそのような状況があり得ないとはいえない」と掲載誌編集長のトール・ペダーソン博士はコメントしている。

出典は『米国実験生物学連合雑誌』。 (論文要旨)      
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