2018.6.4
, EurekAlert より:
ダイエットの経験がある10代の女子は、喫煙や過剰飲酒、朝食欠食などの健康に悪い行動を取りやすいことがわかったという。カナダ・ウォータールー大学の研究。
この研究は、オンタリオ州の女子高生3300人以上を対象に行い、研究開始時にダイエットをしていなかった女子と比べ、ダイエットをしていた女子がその3年後に健康リスクのある行動をとっている確率が高いことを明らかにした。ダイエット経験者は、そうでなかった者に比べて喫煙と朝食欠食をしていた割合が1.6倍、喫煙と過剰飲酒をしていた割合が1.5倍だったという。
著者のラフォール氏は「ダイエットをしていたことと喫煙や欠食に関連があるのは当たり前のようにみえますが、過剰飲酒についてはそれほど明白ではありません。わたしたちの知見では、ダイエットやその他の不健康な行動は、共通の根本的要因、たとえば体形への劣等感があることを示唆しています。女子の70%が、3年の間にダイエットをしていることから、ダイエットとその他不健康行動との関連が気にかかります」
「青春期後、女子は体重が増えやすいのですが、一方で理想的な体型となりそれを維持することへの驚くほどのプレッシャーが、ソーシャルメディアなど至る所からあるのです」などとし、むやみに体重減少を気に掛けるのではなく、健康であることを重視すべきとしている。
出典は『カナダ公衆衛生雑誌』。 (論文要旨)
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