2018.5.30
, EurekAlert より:
小児期初期の体重増加は、8歳時の肝臓の健康に悪影響を及ぼす可能性があるようだ、というコロンビア大学メディカルセンターからの報告。3歳時のウエスト周囲が大きいと、8歳までに非アルコール性脂肪肝疾患のマーカーを有する可能性が高いという。
研究では、プロジェクト・ビバ・コホートにおける635人の子供を調査した。小児期初期(中央値3.2歳)と、小児期中期(中央値7.7歳)、体重、身長、皮下脂肪厚、ウエスト周囲径、ヒップ周囲径を測定した。小児期、血液を採取しALT解析を行なった。交絡因子を調整し、小児期初期から小児期中期の肥満測定値と小児期中期のALT濃度との関連を評価した。
結果は、8歳までに、子供の23%はALTレベルが上昇していた。3歳時ウエスト周囲が大きい子供と、3歳から8歳時の間、肥満の測定値に、より大きな増加が認められた子供は、ALT増加の可能性が高かった。8歳児の肥満では約35%と、正常体重では20%に比し、ALTが上昇していた。
「臨床医は、10歳頃にALTレベルを測定しているが、我々の知見は、過剰な体重増加とその後の肝臓の炎症予防のために、早期に行なうことの重要性を強調する」とウー・バイダル氏は述べている。
出典は『小児科学雑誌』。 (論文要旨)
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