2018.5.22
, EurekAlert より:
中動脈の硬化を最少に抑えるためには、週2-3回の運動が必要だが、大動脈を若々しく保つためには、週4-5回の運動が必要であるようだ、というテキサス大学南西部医療センター等からの報告。
様々な種類の運動は、心臓の問題による全体的な死亡リスクを減少させるが、今回の研究では、動脈のサイズにより、異なる運動量の影響を受けることが明らかにされた。
研究対象者は、60歳以上の102人であり、運動歴等を含む横断調査を行った。また、対象者全員から、動脈硬化、左心室後負荷の計測値を収集した。運動歴に応じ、4つのグループ((1)週に2回未満の運動セッション、(2)週2-3回の運動セッション、(3)週に4-5回の運動セッション、(4)週6-7回の運動セッション。運動セッションは少なくとも30分)のいずれかに分類した。
解析の結果、週2-3回の運動歴で、中動脈は若々しく保たれていたという。けれども、週4-5回の運動歴で、中動脈のみならず大動脈も若々しく保たれることがわかったという。
「今回の知見は、心臓を若々しく保つ運動プログラム開発にもつなげられることから、非常にエキサイティングである」と主任研究者のベンジャミン・リヴァイン氏は述べている。
出典は『生理学雑誌』。 (論文要旨)
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