2018.4.25
, EurekAlert より:
長時間座り続けることは、記憶力に関連する脳の一部に良くない影響を及ぼすようだ、という米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校からの予備的研究。
研究チームは、45-75歳の35名に、この1週間の身体活動量や座位時間について聞き取り調査した後、高解像度MRI画像診断を受け、脳の新規記憶が形成される部位である内側側頭葉(MTL)を詳細に調査した。
その結果、座位行動は、MTLが薄くなることの有意な予測因子であることが明らかになったという。身体活動をしていても、それが高い強度であっても、それだけでは座位行動の有害影響を防ぐには不十分であった。
この研究結果は、長時間座り続けることが脳の構造を薄くする原因になると言っているのではなくて、両者に相関関係がみられただけであることに注意すべきだと研究者らは語っている。加えて、調査では何時間座っているかを尋ねただけで、その間にどれくらい頻繁に立ち上がるかは尋ねなかった。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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