2018.4.24
, EurekAlert より:
アルコール摂取は、月経前症候群(PMS)に関連する可能性があるようだ、というスペイン・サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学等によるメタ分析。
先行研究では、アルコールを飲む女性で、PMSがより重症の傾向が認められているが、アルコールそのものがPMSを重症化するのであるか、それとも女性が症状に対処するためにアルコールを飲むだけであるのか明らかではない。
そこで、2017年5月までに公開された関連研究を調査したところ、8つの異なる国、47,000人以上の対象者を含む19の研究が見出された。これらの19の研究から得られたデータをプール分析したところ、飲酒はPMSリスクの穏やかな(45%)上昇と関連したという。「大量飲酒」ではPMSリスクは79%に上昇した。
今回見つかった研究の研究デザインでは、因果関係について結論を導くことはできないが、比較的多人数のデータであり、かつ結果に一貫性がみられること、さらにありうべき生物学的メカニズムが想定されることから、おそらくアルコール摂取はPMSリスクの上昇と関連することが示唆される、と研究チームは考察している。
今後の研究では、横断研究デザインではなく、PMSにおける有害な影響を及ぼすアルコール摂取の閾値があるかどうか決定することに焦点を当てるべきであるとしている。
出典は『BMJオープン』。 (論文要旨)
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