2018.4.24
, EurekAlert より:
子宮内での中程度から高濃度のカフェインへの曝露は、幼児期の体重増加に関連しているようだ、というノルウェー公衆衛生機構等からの報告。
研究では、2002年から2008年の間、ノルウェーの母子コホート研究の一部である母親約51,000人とその小児を調査した。妊娠22週時、食品頻度アンケートを使用し、カフェインを含む255項目の食品と飲料を定量化するよう指示された。アウトカム指標として、6歳から8歳、11歳時点での小児の体格状況を調査した。
結果は、潜在的な影響要因を調整後、妊娠中、カフェイン摂取が平均摂取の群、高摂取群、最も高摂取の群は、低摂取群と比し、幼児期の過剰成長のリスクがそれぞれ15%、30%、66%上昇した。子宮内でどの濃度のカフェイン濃度に曝されても、3歳、5歳時の過体重のリスク上昇に関連した。しかしながら、母親が妊娠中に最も高摂取であった群のみ、子供が8歳になったときにもそれが持続した。
出生前に高濃度のカフェインに曝露された子供は、 低濃度のカフェインに曝露されていた子供と比し、幼児期(3から12ヶ月)に体重が67gから83g増加、幼児期(歩き始めの頃)に110gから136g増加、就学前の幼児期(3-5歳)に213gから320g増加、8歳時に480g以上増加した。
「妊娠中のカフェイン摂取は、出産から8才までの子供の体重増加の軌道を変容する可能性がある」と研究チームは結論づけた。
出典は『BMJオープン』。 (論文要旨)
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