2018.4.16
, EurekAlert より:
マウスの口渇中枢の高解像度マップを明らかにした、というカリフォルニア工科大学からの研究報告。この青写真を使えば、マウスを重度の水飲みにさせることが可能であるという。
研究チームはまた、脳に「もう充分だから止めて」と伝えるクエンチング(消光)回路を発見した。
「身体の水分量は、渇きと飢えによって厳密にコントロールされている。我々は、身体が水分を摂る時に働く神経回路を遺伝的にマッピングした」と主任研究者のユキ・オカ博士は語っている。
脳内回路を切り分けるのを助けるようにデザインされた遺伝子を用いて、研究チームは、正中視索前核(MnPO)と呼ばれる大脳終板(Lamina Terminalis)の領域を通じてコミュニケーションする互いに逆向きのラインがかなめであることを発見した。
ラインのひとつは、マウスに飲むように伝えるのに必須であり、別のひとつは飲むのを止めるように伝えるものだった。飲むか止めるかはスイッチングによって切り替わるようだ。
出典は『ネイチャー』。 (論文要旨)
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