リンクdeダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース お問合わせ プライバシーポリシー リンク・著作権等について
ニュース詳細
[栄養]  5:2ダイエットは、心臓血管疾患の重要な危険因子を減少させる?
2018.4.3 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

間欠的カロリー制限ダイエットは、通常のカロリー制限ダイエットに比べて、血中の脂質をより速やかに除去する効果をもっているようだ、という英国サリー大学からの研究報告。

減量のための間欠的カロリー制限ダイエット(5:2)は、週の1-2日だけ7割以上のカロリーを制限し、それ以外の日は通常の食事を摂るダイエット法である。

研究チームは、5:2ダイエットと連続的カロリー制限(CER)ダイエットが食後血糖値や脂質代謝に及ぼす影響を、27名の肥満患者(平均年齢46歳、平均BMI30.1)を対象に実施した。

対象者は、ランダムに5:2ダイエット介入群とCERダイエット対照群に分けられた。5:2ダイエットは、5日間は通常食、2日間は1日600kcalの制限食をするダイエットであり、LighterLife Fast foodpacksが用いられた。CERダイエットは、1日の摂取カロリーを600kcal少なくするように(例えば、女性なら1400kcal、男性なら1900kcalというように)アドバイスされた。

その結果、5:2ダイエット群は、初期体重の5%の減量を平均59日で達成したが、対照群は、73日かかったという。脱落率は両群とも20%程度だった。

また研究チームは、5:2ダイエット群の方がより効果的に血中中性脂肪値を下げられることを発見したという。食後血糖値については両群に差が無かったが、インスリンの分泌の指標であるc-ペプチドには有意差がみられた。ただしこのことの意義については更なる研究が必要であるという。

「だれもが5:2ダイエットを実行できるわけではないことは、我々の研究参加者の中にもこの方法をうまくできない者がいたことから明らかであり、ダイエット成功の鍵は長期的に継続できるかどうかが重要である。とはいえ、もしうまく実行できるのであれば、この方法は高い可能性を秘めているといえるだろう。そのメカニズムについてはさらに検討していかねばならないし、さらにだれもが実行可能なように改良を重ねていく必要もあるだろう」と筆頭研究者のローナ・アントーニ博士は語っている。

出典は『英国栄養学雑誌』。 (論文要旨)      
 「栄養」 カテゴリ 最近の注目トピック
  たんぱく質源のちがいとその影響  
  ナトリウムはマウスの体内時計を調節することが判明   
  オーツ麦とライ麦の繊維が腸内細菌を通じて体重と肝臓を改善  
  がん生存者は自分の食事の質を過大評価  
  尿検査があなたの食事の質を明らかにする  
  コーヒー中の苦味物質に関する最新の調査結果  
 
翻訳機能ON/OFF選択
ON OFF
自分で探してみよう
最新ニュース(EurekAlert!)
最新文献(PubMed)
最新健康食品文献リスト
関連ページ
国立健康・栄養研究所
健康・栄養フォーラム
健康・体力づくりと
  運動に関するデータベース
栄養調査情報のひろば
「健康食品」の
  安全性・有効性情報