2018.4.3
, EurekAlert より:
魚油に豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸の一種であるDHAのサプリメントを摂取した妊婦から生まれた子供は5歳の時点の除脂肪体重が高めであるようだ、という米国カンザス大学からの研究報告。
研究チームは、2006年3月から2009年9月にかけてカンザスシティ在住の低リスク妊娠の妊婦を集め、ランダムに2群に振り分けた。1群(介入群)は1日600mgのDHAサプリメントを摂取し、別の1群(対照群)はプラセボを摂取した。
5年後、154名の子供たちが、体脂肪量と除脂肪量をBodPodを用いて測定された。
データ解析の結果、DHAを摂取した妊婦の子供たちは、プラセボを摂取した妊婦の子供たちに比べて、除脂肪量が平均1.3ポンド(約600g)多かった。
「この結果のメカニズムはわからないが、DHAはオメガ-3系脂肪酸である。発育期のオメガ-3とオメガ-6のバランスは筋肉細胞と脂肪細胞のバランスに影響することがわかっている」と主任研究者のスーザン・カールソン教授は語っている。「筋繊維の数は、誕生時に決まっていると信じられている。」
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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