2018.3.20
, EurekAlert より:
米国では、2017年1月にピーナッツアレルギーのリスクを減らすためにピーナッツを含んだ食品を早期に導入開始することを両親に奨めるガイドラインが発表されたが、知らない人も多く、実践をためらっている女性が多いようだ、という米国アレルギー喘息免疫学会(ACAAI)からの研究報告。
マシュー・グリーンホウト医師ら研究チームは、1,000名の妊婦と1,000名の新しい母親を対象に調査を行った。参加者はアレルギー防止のためのピーナッツの早期導入への意欲とガイドラインの認知度について聞かれた。
「早期ピーナッツ導入は比較的新しいアイデアなので、我々は半数以上(53%)の人がガイドラインが全くあるいはほとんど重要でないと答えたことには驚かなかった」とグリーンホウト医師は語っている。「我々は61%の人が自分の子供が食物アレルギーになることに関して、全くあるいは最小限しか気にしていないことを発見した。31%だけが6か月以前かその前後にピーナッツを含む食品を導入する意思がなかった。」
ACAAIのガイドラインは、重度の湿疹や卵アレルギーなどがあってピーナッツアレルギーのリスクが高いと思われる小児を同定する。そして、固形食品を既に導入している高リスク児に対して、実施が安全であることを確認してから、生後4-6か月でピーナッツを含む食品の導入することを推奨している。
高リスク児の実施は、医療機関で皮膚テストを受けてから食品チャレンジを行って決定される。皮膚テストで既にアレルギーがあると判断された場合は行わない。中度から低リスクの子供の場合には、そのような検査はぜすに、親は家庭でピーナッツを含む食品の導入を進められる。
出典は『アレルギー、ぜんそくと免疫学年報』。 (論文要旨)
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