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[栄養]  朝イチのジュースはNG? その理由
2018.3.20 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

体内での果糖の代謝はこれまで、主に肝臓で行われていると考えられてきたが、実は小腸だったようだ―米国プリンストン大学の動物実験による報告。ただしジュース類や高糖度の加工食品に含まれる大量の糖は小腸を圧倒し、処理のために肝臓へ広がるという。さらに、小腸の果糖処理能力は朝食前などの空腹時には減弱し、食後に向上することが明らかになった。

動物・ヒト試験のいずれにおいても、先行研究では過剰な量の糖の摂取は、特に肝臓に有害である可能性が示されている。慢性的に過剰摂取していると、肥満を招き、インスリン抵抗性を助長し、糖尿病に進行するおそれがある。さらには非アルコール性脂肪肝疾患の原因にもなりえ、やがては肝硬変や肝臓がんに至りかねない。

「体内で処理される糖が少量なのか、大量なのかによって、重要な生理的差異が生まれます」と研究者のラビノウィッツ氏。従来の見解では、摂取した糖は全て肝臓が処理するものとされていた。しかし、マウスを用いた今回の研究では、果糖の90%以上は小腸で処理されることが示された。少なくとも動物実験の結果からは、適度な量の果物に由来する果糖は肝臓には到達しないと考えられそうだという。しかしながら、缶入りソーダやたっぷりのオレンジジュースに入った大量の糖は小腸を圧倒してしまうだろう。

今回の研究では、同位元素にラべリングしたフルクトースがマウスの消化器系をどのように進むかを調べた。すると、小腸で吸収しきれなかった過剰な果糖は、そのまま進み続けて結腸へ到達した。結果として、それは大腸の微生物叢にも出会うことを意味する。

「微生物叢は、糖には出会わないことを前提に設計されています。人間は果てしない量の炭水化物を食べる可能性があるのに、微生物叢に入り込むブドウ糖分子は皆無でしょう。しかし、ソーダやジュースを飲むとすぐに、微生物叢は本来出会うはずのなかった、極度にパワフルな栄養素に遭遇しているのです。」

本研究では、果糖が微生物叢に影響するとまでは示されていないものの、著者らはその可能性があること、そして糖の大量摂取による生物学的影響についてさらに検討する必要性について示唆している。

また今回、マウスに糖を与える前に食事をさせておくと、小腸の持つ果糖処理能力が向上することがわかった。そしてそのことが、肝臓と微生物叢を糖への暴露から守っているのだという。研究者の見方では、空腹状態、たとえば朝起きてすぐや午後の中盤には小腸の果糖処理能力が落ちており、特に影響を受けやすくなるのではないかとしている。

動物実験の結果ではあるが、ラビノウィッツ氏は人間に対して「世界で最も古風なアドバイス」を奨励するとしている。「食後の菓子類は控え目な量に、食事時以外に甘い飲み物を飲まない」ようにすると良いとのことだ。

出典は『細胞代謝作用』。 (論文要旨)      
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