2018.3.19
, EurekAlert より:
『塩と健康に関する世界行動(WASH)』による調査で、32の国と地域の白パン、全粒粉パン、混粒パン、フラットブレッドなど、2,300あまりのパン(うち日本製品約70)について調査したところ、この非常に重要な主食であるパンに驚くべきレベルの塩分が含まれていることが明らかになった。カナダ、トロント大学からの研究報告。
・世界のパン製品を調査したところ、塩分が最も高かったのはカナダのパン製品であった ・調査したパンの一部は、海水と同程度のナトリウム(塩)を含むことがわかった ・世界のパンの3分の1以上が、パンについての英国における目標の上限値(塩1.5gまたはナトリウム600mg/100g)よりも塩分を多く含むことがわかった ・パン製品中のナトリウムについて、カナダのパンの73%がカナダ保健省の2016年の目標を上回り、21%が推奨された最大レベルを上回っていることが判明した
研究者らは、カナダのエースベーカリーが製造するローズマリーフォカッチャの塩分は、海水よりも高く、100gあたり2.65gの塩分(ナトリウム1060mg)を含むことを見出した。 1歳以上のカナダ人において、パンは食事による塩分摂取量の最大14%に影響しているという。
WASHが調べた白パンの40%以上(44%)は、英国における目標の上限値よりも塩分が多く含まれていた。カナダの白パンは、塩分含有量が0.43g/100g〜2.65g/100gであり、平均塩分含有量は1.23g/100gであった。
混粒パン(2種類以上の穀類を含むパン)は、パンのカテゴリーの中で塩分が最も低かったが、製品ごとに大きな差があった。カナダの混粒パンで塩分が最も高いものでは塩分含有量が1.69g/100gであり、最も低いものでは0.46g/100gであった。
※塩分の一覧表(PDFデータ) https://www.worldactiononsalt.com/media/action-on-salt/awareness/salt-awareness-week-2018/FINAL-WASH-Bread-Survey-All-Data.pdf
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