2018.3.14
, EurekAlert より: 
母親が妊娠20週以降から出産3-4カ月まで継続して毎日魚油のサプリメントを摂取し授乳すると、子供の卵アレルギーが30%低下した、という英国インペリアルコレッジロンドンからの研究報告。
研究チームは、約15,000人の妊婦を含む、妊娠中に魚油サプリメントを摂取する効果を検証した19件の介入研究をメタ分析した結果、子供の1歳までの卵アレルギーの発症リスクが30%低下することを発見したという。
魚油のサプリメントで効果がみられたのはオメガ-3系脂肪酸であり、オメガ-6系脂肪酸にはアレルギーリスクに影響をもたなかった。
魚油サプリメントは、ピーナッツアレルギーに対しても効果が認められたが、それを報告した論文が2法だけであったことから、卵アレルギーに対するほどの信頼性はない、と研究チームは警告している。
研究チームはまた、妊娠36-38週以降出産3-6か月までの毎日のプロバイオティクス・サプリメントが、子供の湿疹リスクを22%低下させることも発見したという。
チームは、妊娠中のプロバイオティクス・サプリメントの効果を検証した約6,000人の妊婦を含む28件の介入研究のメタ分析を実施した。プロバイオティクスは腸内細菌のバランスに影響を及ぼす生菌を含んでいる。
用いられたプロバイオティクスは、パウダーまたは飲料(大部分がヨーグルト)だった。解析の結果、プロバイオティクスの摂取は、子供の湿疹リスクを22%低下させることが明らかになった。
出典は『プロス医学』。 (論文要旨)
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