2018.3.14
, EurekAlert より:
洪水や地震などの重大な災害の結果、医療スタッフのストレスが高まり、働く意欲がなくなると、病院が閉鎖される可能性がでてくる、という英国アングリアラスキン大学からの研究報告。
研究チームが世界中の研究を調査した結果、洪水、地震、その他の自然災害のような事象に対処する病院および診療所の臨床スタッフおよび非臨床スタッフの能力は、高い作業負荷と高いレベルの心理的ストレスをもたらす挑戦的な目標設定によって著しく制限されることを見出したという。
また、スタッフの一部は、動機づけされず帰属意識も低いため、彼らがそのようなシナリオのイニシアチブを取ることは少なく、むしろ避けがちである。調査対象者のわずか21%だけが、職場と仕事への完全な満足感を表明したにすぎなかった。
「多くの国で医療サービスは依然困難な状況にあり、医療スタッフには災害時の訓練の機会がほとんどない。依然としてヘルスケアは、国によっては大災害発生時に最もクリティカルなサービスでありつづけている」と筆頭研究者のネビル・アコール博士は語っている。
出典は『工学論文集』。 (論文要旨)
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