2018.3.13
, EurekAlert より:
装着型センサーは、個人のフィットネスを追跡するのに有益であるだけでなく、生物医学研究の幾つかの分野において新たな洞察を得る役にも立ちそうだ。デューク・シンガポール国立大学の報告。
研究チームは、233名の健康なボランティアを対象に、装着型センサーを用いて身体活動と心拍数をモニターした。また聞き取り調査、血液検査を行った。
データ解析の結果、装着型センサーが、似たような日常活動パターンを持っているボランティアを同定することができるだけでなく、肥満や高血圧、高血糖などの心血管疾患の種々のリスク因子の予測にも役立つことが明らかになったという。
センサーの身体活動データから、いわゆる「アスリートの心臓」として知られる左心室肥大のリスクを発見することが可能であり、また身体活動データが、肥満、糖尿病、心臓病に関連するセラミド類と呼ばれる脂質の循環濃度を予測できることが示唆されたという。
「左心室肥大は、心臓病あるいは無害な持続的運動への適応によって起こり、この二つのコンディションは将来的にオーバーラップしていく可能性がある。装着型センサーからの活動データは、これが運動によるものなのかどうかを同定する助けになる」と主任研究者のスチュアート・クック教授は語っている。
出典は『プロス生物学』。 (論文要旨)
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