2018.3.13
, EurekAlert より:
水道水中のトリハロメタンは、乳がんリスクの上昇とは関連がみられないようだ、というスペイン・バルセロナグローバルヘルス研究所からの研究報告。
研究チームは、長期にわたるトリハロメタンへの曝露が、乳がんリスクの上昇と関連するかどうかを、スペインのさまざまな地域から集めた2,000名の女性(うち半数は乳がん患者)のデータから解析した。
参加者の75%が水道水を飲んでおり、21%がボトル水のみを飲んでいた。解析の結果、家庭で飲む水の種類と乳がんの間には関連がみられないことが明らかになった。
「欧州において通常水道水中にみられるトリハロメタンのレベルならば、長期にわたって曝露しても乳がんには関連しない。けれども、今回の結果は、クロロフォルムに高レベルで曝露した場合には乳がんのリスクをわずかに高めることを示唆している。この関連を理解するためにはより多くの分析が必要である」と筆頭研究者のライア・フォント-リベラはコメントしている。
出典は『環境国際版』。 (論文要旨)
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