2018.2.27
, EurekAlert より:
重度の肥満者であっても、定期的な身体活動が減量と同じかそれ以上に重要であるようだ、というカナダ・ヨーク大学からの研究報告。
研究チームは、南部オンタリオにあるワートンメディカル体重管理クリニックを受診した853名のカナダ人患者のデータを収集した。トレッドミルを用いて、最大酸素摂取量(VO2max)が測定され、20パーセンタイル値未満を未フィット(unfit)、20パーセンタイル値以上をフィットとした。
参加者の、軽度、中度、重度の肥満者のうちフィットの者は、各々41%、25%、11%だった。重度の肥満者のうち、未フィットの者は、高い血圧、血糖値、中性脂肪値をもつ傾向が高かったが、それより高いフィットの者では、そのような傾向はみられなかった。
研究チームによれば、フィットネスレベルが下位20%の未フィットであることさえ避けられれば、充分な健康利益が得られるという。
「あなたは、実際に、フィットネスの重要性から体重問題を切り離すべきである」と主任研究者のジェニファー・クック准教授は語っている。「あなたは体重を減らさずにフィットすることができ健康利益を得られるのである。」
出典は『BMC肥満学』。 (論文要旨)
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