2018.2.22
, EurekAlert より:
多くの工業製品や消費者製品に含まれる化合物がダイエット後の体重増加に、特に女性で関係しているかもしれない、という米国ハーバード大学からの研究報告。この化合物Perfluoroalkyl substances(PFAS)は、がん、内分泌かく乱、免疫障害、高コレステロール、肥満に関連しているといわれている。
研究ではまた、肥満原(Obesogen)として知られるPFASの高い血中濃度が、低い安静時代謝率(RMR)にも関連していることを発見した。これが低いとカロリーがなかなか燃焼せず体重が減りにくくなる。
研究チームは、ある臨床試験の621人の肥満者のデータを分析した。この試験では、2年間にわたって4つの心臓に健康的なダイエットの減量効果が調べられていた。
参加者は6か月で平均6.4kg減量し、その後2.7kgリバウンドしていたが、血中PFASとダイエットの関連を解析した結果、リバウンド率が最も高かった者は、PFASも高い傾向がみられた。特にこの関連は女性で強くみられたという。
「PFASはがんとの関連を指摘されることが多いが、世界中の多くの人が直面している肥満問題にも関与しているようだ」と研究者はコメントしている。
出典は『プロス医学』。 (論文要旨)
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