2018.2.20
, EurekAlert より: 
過敏性腸症候群(IBS)は、糖分の多い食事を控えることで緩和することが可能なようだ、という豪州モナシュ大学からの研究報告。
IBSは先進国では10-15%の人々にみられるありふれた腸疾患であり、生命を脅かす病気ではないが、痛みを伴う腹部膨満感や下痢などの不快な症状に悩まされる。
研究チームは、いわゆるFODMAP食を避けることが、IBSの症状を抑えるというエビデンスを多く発見したという。FODMAPとはFO(醗酵性オリゴ糖類)、D(二糖類)、M(単糖類)、A(および)、P(ポリオール)の頭文字を並べたもの。FODMAPを多く含む食品として、小麦、タマネギ、リンゴ、トウモロコシなどがある。
臨床試験では、50-80%の患者にこの食事療法が有効であることが確認されており、多くの医師が患者に適用し始めているという。オーストラリアの2つのグループがFODMAP食に適合した食品の認証プログラムを開発している。
現在は、そのためのアプリも存在するとのことである。
出典は『化学・工学ニュース』。 (論文要旨)
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