2018.2.20
, EurekAlert より:
食事に含まれるたった一種類のアミノ酸が、致命的な悪性乳がん細胞の転移を防ぐ鍵を握るようだ、という米国シダーズサイナイ医療センターからの研究報告。
研究チームは、アスパラギンと呼ばれるアミノ酸の摂取を抑えることで、マウスのトリプルネガティブ(三重陰性)乳がん細胞の転移を劇的に低下させることに成功したという。
アスパラギンの豊富な食品としては、乳製品、ホエイ、牛肉、鶏肉、タマゴ、魚介類、アスパラガス、ジャガイモ、豆、ナッツ、種、大豆、全粒穀物などがある。果物や野菜にはアスパラギンは比較的少ない。
「さらなる研究によって、ヒトの細胞でも同様の所見が確認されれば、がん患者がアスパラギンの摂取を制限することによって、既存の治療法を増強し、乳がんの拡大を防ぐ戦略となり得る可能性がある」と研究者はコメントしている。
出典は『ネイチャー』。 (論文要旨)
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