2018.2.15
, EurekAlert より:
地中海式食は、高齢者のフレイル(虚弱)のリスクを低下する可能性があるという。英国のロンドン大学からの研究報告。
フレイルが高齢者の間で広まっており、その発症率は、高齢化に伴い増加する。フレイルを発症すると、活力の低下、体重減少、筋力の低下などを感じ、転倒や入院、認知症などのリスクが増加するという。
その中でも、栄養はフレイルに大きく影響すると著者らは考えた。そこで、フランス、スペイン、イタリア、中国の研究より、60歳位女うの5,789名を対象として、地中海式食スコアとフレイルとの関連について、メタアナリシス研究を行った。
その結果、地中海式食スコアが高い者は、低い者と比べて、フレイルのリスクが56%の低下したことが明らかとなった。
限界点として、地中海式食は、フレイルのリスク低下と関連を認めたが、この食事をする人々の特徴は、明らかになっていない。年齢や性別、社会的地位、喫煙、飲酒に関する調査を行っていなかったため、さらなる研究が必要であると著者らはまとめている。
出典は『米国老人医学会雑誌』。 (論文要旨)
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