2018.2.6
, EurekAlert より:
グループでウォーキングを行う事によって、人々はより運動を実行しやすくなるようだというアングリア・ラスキン大学の研究者によるレビュー報告。またさらにグループウォーキングは身体活動性や生活の質の改善にも有益であるという。
本レビューは、身体的に健康な成人でのグループウォーキングと単独ウォーキング、あるいは全く運動しなかった者を比較した18の研究をもとに行った。結果、グループウォーキング群では運動維持率が研究の終わりの時点でより高かったのだ。各研究のエンドポイントは平均6ヶ月であった。
研究者らはさらに、生活の質を検討対象とした7つの研究中5件で、グループでのウォーキングがそれ以外の群に比べ有意にその生活の質の改善を示唆する結果を示していることが明らかになった。ただし、上記7件中の2件の研究では有意差は見られなかった。
世界保健機関(WHO)は週当たり150分の中強度運動を行う事を成人の健康維持のために推奨している。しかしながら、英国では男性の67%、女性の55%がこの基準に到達しているに過ぎないのだ。運動を始めたとして、ドロップアウト率が高いことも知られている。
グループでのウォーキングは安全且つ安価な介入手段であり、簡便かつ有効に地域ベースでの実践に取り入れて行くことが可能なのだ。身体活動量ガイドラインの基準に到達することが推奨されるにもかかわらず、多くの一般大衆がこの基準に到達していない。運動に社会的なサポート、例えばグループ活動などを応用することによって、これらの可能性を高めていける可能性があるのである。
グループウォーキングは生活充足感を増加させる傾向があり、また社会的接続感も改善する可能性があるという事だ。
出典は『国際保健医療技術評価雑誌』。 (論文要旨)
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