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[高齢者]  生活習慣改善は遺伝リスクの高い人の認知機能低下を予防
2018.1.31 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

強化されたライフスタイルカウンセリングを受けることで、アルツハイマー病にみられるリスク因子であるAPOE4遺伝子をもつ人々の認知低下も予防できるようだ、という東フィンランド大学からの研究報告。

研究チームは、2年間にわたり、FINGERの試験を行った。試験には、フィンランドに住む60〜77歳で記憶障害のリスク因子のある人々が参加した。参加者は、2つのグループに分けられ、1つのグループの参加者は定期的なライフスタイルカウンセリングを受け、もう1つのグループの参加者は別の強化されたライフスタイルカウンセリングを受けた。強化されたカウンセリングには、栄養カウンセリング、身体運動、認知的訓練、心血管疾患のリスク管理のサポートを受けることが含まれていた。

以前のFINGER試験の結果では、定期的なライフスタイルカウンセリングを受けた参加者は、介入グループ、すなわち強化されたカウンセリングを受けているグループと比較して、認知機能障害のリスクが有意に高いことが示されたという。

この研究で、研究者らは、APOE4遺伝子の存在が介入の結果に影響を与えるかどうかを分析した。分析では1,109人を対象とし、そのうち362人がAPOE4遺伝子のキャリアであった。分析の結果、リスク遺伝子が存在しても、強化されたライフスタイルカウンセリングは認知低下を予防することが判明した。また、グループ内分析の結果、介入結果がAPOE4遺伝子のキャリアにおいてより良好である可能性が示唆された。

「FINGER介入モデルは現在、World Wide FINGERSが主導して世界中で試みられており、テストされている。様々な地理的および文化的背景をもつ多様な人々を対象とした新しい臨床試験は、グローバルな認知症予防戦略をつくるのに役立つだろう。」とFINGER試験の主任研究者であるミーア・キビペルト教授は述べている。

出典は『JAMA神経学』。 (論文要旨)      
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