2018.1.31
, EurekAlert より:
国立衛生研究所の栄養補助食品局(ODS)では、身体の健康や減量を促すとされる栄養補助食品に含まれる多くの成分の有効性と安全性に関する既知の事柄を人々が理解するのに役立つ2種類の新しいファクトシートを公開している。
1つめのファクトシートは、抗酸化物質、ビートルート、タルトチェリー、分岐鎖アミノ酸、カフェイン、クレアチン、たんぱく質など、フィットネスサプリメントに含まれる20種類以上の成分を対象としている。例えば、クレアチンは、短距離走や重量挙げといった瞬発力を要する高強度の身体活動には役立つかもしれないが、長距離走や水泳のように持久力を要する身体活動には効果的ではない。一方、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質は、身体の健康のために必要な量は少ないものの、どんなタイプの身体活動の改善もみられないようである。
2つめのファクトシートは、アフリカンマンゴー、βグルカン、クロミウム(クロム)、ガルシニア、緑茶、フーディア、ラズベリーケトンなど、栄養補助食品の製品に含まれる24の成分を対象としている。例えば、クロムがもたらす体重や体脂肪の減少は非常に少なく、安全であることが知られているが、ラズベリーケトンの安全性と有効性については十分に研究されていない。また、緑茶を飲むことは安全であるが、緑茶抽出物の錠剤を摂ることで肝障害を起こす人もいる。
これらのファクトシートは、記述が詳細で完全な参照のある医療関係者向けのバージョンおよび消費者向けのバージョンが、英語とスペイン語で利用でき、栄養補助食品成分に関するほとんどのODSファクトシートは、これら複数のフォーマットで利用できるとのことである。
医療提供者から栄養補助食品に関するアドバイスを受けることや、ODSのウェブサイトを訪れて、フィットネスサプリメントや栄養補助食品の製品に関する情報を知ることを勧めている、と研究者は述べている。
出典は『栄養補助食品事務局』。
|