2018.1.29
, EurekAlert より:
調査時のピークボーンマス、骨密度は、骨損失よりも、脆弱性骨折において重要な役割を果たす可能性があるようだ、というカルガリー大学等からの報告。
今回の前向き研究では、女性を対象に、高解像度末梢定量的CT(HR-pQCT)を使用し、調査時点の骨格のパラメーターは、脆弱性骨折発症を予測可能かどうか、また、骨折した女性は、骨折しない女性より、で骨損失の速度が速いか確認したという。5年間のフォローアップ中、脆弱性骨折を発症した女性(60歳以上)22名と、脆弱性骨折を発症しなかった女性127名を比較している。
結果は、閉経後女性において、調査時の骨のパラメーターとこれらのパラメーターの変化を比較すると、調査時のパラメーターは、女性の骨折リスクは有意に関連していたという。骨折群と非骨折群とを比較すると、骨密度、骨微細構造、強度の変化率は同様であった。
「我々は、骨密度の低さは、骨折リスク増加に関連していることはわかっていたが、マイクロアーキテクチャの情報を含めることで、従来の骨密度に比し、骨の評価を改善するという機会を提供する。我々の知見は、骨折アウトカムに関連する特定の根底にあるアーキテクチャ的特徴があることを示唆し、高解像度イメージングとコンピューター法とを組み合わせることは、骨の強度を評価し、モニターする重要な新しいツールである」とスティーブン・ボイド博士は述べている。
出典は『骨及びミネラル研究雑誌』。 (論文要旨)
|