2018.1.29
, EurekAlert より:
透明性の向上を目指して、量的研究および質的研究の研究報告の標準化ガイドラインが作成された、というAPA(米国心理学会)による発表。
この新しい基準は、方法論的な完全性の評価を強化することを目的としている(オープンアクセスで利用可能とのこと)。
この基準は、心理学研究に限定されたものであり、含まれる要素が理解可能かつ研究が再現可能であることを確実にするために、研究論文が備えているべき情報のガイドラインを提供している。このガイドラインは、APA(米国心理学会)の出版・通信委員会が任命した2つのワーキンググループによって開発された。
【新しいJARS(Journal Article Reporting Standards、学術論文で報告すべき事項の標準化)】
・文書に示した定量分析を十分に理解でき、再現性を高めるように、仮説、分析、結論を、第一グループ、第二グループ、検討のグループに分けることを推奨する。
・N-of-1試験、再現実験、臨床試験、縦断的研究、観察的研究、構造方程式モデリングを用いた分析方法、ベイジアン分析を報告する著者のためのモジュールを提供する。
・複数の従来の方法による調査、方法、目標に対応し、多様な質的研究方法に含める資料に関するガイダンスを提供する。
・質的基準および量的基準を用いて、混合研究法(量的研究法と質的研究法の両者を含む)の設計を用いた研究報告の基準を提供する。
量的研究: https://psycnet.apa.org/record/2018-00750-002 質的研究: https://psycnet.apa.org/record/2018-00750-003
出典は『米国の心理学者』。 (論文要旨)
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