2018.1.22
, EurekAlert より:
6ヶ月以上の授乳は、女性の2型糖尿病の発症リスクを半減させるようだ、という米国カイザーパーマネンテ等からの報告。
研究では、30年間追跡した『若年成人冠動脈リスク発症(CARDIA)研究』(1985-1986年に18-30歳の成人約5,000人を登録)のデータを解析した。
結果は、6ヵ月以上授乳した者は、全く授乳しなかった者と比し、2型糖尿病発症リスクが47パーセント低下した。6ヵ月以下の授乳者は、2型糖尿病発症リスクが25パーセント低下した。
「自己申告の糖尿病発症を用い、晩年の高齢女性を追跡調査したという母乳栄養関連のこれまでの先行研究と異なり、女性を妊娠前後から長期にわたって経過観察し、定期的に糖尿病有無スクリーニングすることが可能だった」と、ガンダーソン氏は述べている。肥満、空腹時血糖値、インシュリン、ライフスタイル行動、糖尿病の家族歴、周産期のアウトカムを含む妊娠前の代謝的なリスクを考慮することも出来たとしている。
出典は『JAMA内科学』。 (論文要旨)
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