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[高齢者]  社会的孤立は糖尿病リスクを増加させる?!
2018.1.4 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

社会的に孤立している者は、社会的ネットワークをもつ者より、2型糖尿病のリスクが高いようだ、というオランダ、マーストリヒト大学等からの報告。

「我々は、広範囲の社会的ネットワーク特徴(例えば、社会的援助、ネットワーク・サイズ、関係) と2型糖尿病の異なる段階(前糖尿病、新規糖尿病発症、既知の糖尿病)との関連性について初めて検討した。今回の知見は、社会的隔離の解決は、2型糖尿病の発症予防に役立つ可能性があることを裏づける」と研究者らは述べている。

研究では、マーストリヒト・スタディ(観察研究)の参加者である、オランダの南部の男性と女性2861人(40歳〜75歳)のデータを使用した。研究開始時、対象者総数のうち、1623人(56.7%)はグルコース代謝が正常、430人(15.0%)は糖尿病前症、111人(3.9%)は新規で2型糖尿病と診断、697人(24.4%)は既に2型糖尿病であった。

結果は、クラブ、グループへの社会的参加は、有益であったという。女性では、クラブ、他の社会的グループへの参加が少なさは、グルコース代謝が正常域の者と比し、糖尿病前症のリスク増加と関連(オッズ比1.6)、2型糖尿病のリスク増加と関連(オッズ比2.12)したという。男性では、社会的参加の少なさは、2型糖尿病のリスク増加と関連(オッズ比1.42)していた。

対象者の社会的ネットワークに関し、グルコース代謝が正常域の者と比し、ネットワーク・メンバーが1人の減少する毎に、新規2型糖尿病診断、既知の2型糖尿病のリスク増加と関連(1.05〜1.12オッズ比)した。女性において、徒歩圏内に住むネットワーク・メンバーが10%減少する毎に、新規2型糖尿病発症、既知の2型糖尿病リスク増加と関連(1.09〜1.21オッズ比)した。男性、女性において、社会的ネットワークの世帯員が高割合であると、新規2型糖尿病発症、既知の2型糖尿病の高リスクと関連していた。男性では、独り暮らしは、2型糖尿病のリスク増加と関連(オッズ比1.94)した。

出典は『BMC公衆衛生』。 (論文要旨)      
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