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身体状況調査の定義と判定基準

血圧の分類

分類の変遷

国民栄養調査(昭和46年~平成11年)
国民栄養調査(昭和46年~平成11年):
収縮期血圧90未満かつ、または拡張期血圧90未満は低血圧
収縮期血圧90~139かつ、または拡張期血圧90未満は正常血圧
収縮期血圧140~159かつ、または拡張期血圧90~95は境界域(準)高血圧
収縮期血圧160以上かつ、または拡張期血圧95以上は高血圧です
国民栄養調査、国民健康・栄養調査(平成12年~)
国民栄養調査、国民健康・栄養調査(平成12年~):
収縮期血圧120未満かつ拡張期血圧80未満は至適血圧
収縮期血圧120~129かつ、または拡張期血圧80~85正常血圧
収縮期血圧130~139かつ、または拡張期血圧85~89は正常高値高血圧
収縮期血圧140~159かつ、または拡張期血圧90~99はⅠ度高血圧
収縮期血圧160~179かつ、または拡張期血圧100~109はⅡ度高血圧
収縮期血圧180以上かつ、または拡張期血圧110以上はⅢ度高血圧です

(「日本高血圧学会(2014年)による分類」より)

  • ※太枠内は「収縮期高血圧」(平成17年以降把握)。
  • ※平成12年~18年:Ⅰ度=軽症, Ⅱ度=中等症, Ⅲ度=重症。

運動習慣のある者

定義

「運動習慣有」とは、1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続していること。

質問票の内容の変遷

国民栄養調査:身体状況調査票による問診調査(昭和61年~平成元年)

運動(習慣)
①有 / ②無

国民栄養調査:身体状況調査票による問診調査(平成2年~平成14年)

運動
①健康上の理由で運動ができない
②上記以外の理由で運動ができない
③運動の習慣有り

国民健康・栄養調査:身体状況調査票による問診調査(平成15年~)

運動
①健康上の理由で運動ができない
②上記以外の理由で運動ができない
③運動の習慣有り

(③と回答した者)
(a)1週間の運動日数
(b)運動を行う日の平均運動時間
(c)運動の強さ
   1. 高強度(かなり息の乱れる運動)
   2. 中強度(少し息の乱れる運動)
   3. 低強度(あまり息の乱れない運動)

国民健康・栄養調査:身体状況調査票による問診調査(平成25年~)

現在、医師等からの運動禁止の有無
①有 / ②無

(無と回答した者)
運動習慣
(a)1週間の運動日数
(b)運動を行う日の平均運動時間
(c)運動の継続年数

「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の疑い」の判定

判定基準の変遷

国民健康・栄養調査(平成16年~18年)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者

腹囲が男性85㎝、女性90㎝以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち2つ以上の項目に該当する者。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予備群と考えられる者

腹囲が男性85㎝、女性90㎝以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち1つに該当する者。

※”該当する”とは、下記の「基準」を満たしている場合、かつ/または「服薬」がある場合とする。

国民健康・栄養調査(平成16年~18年) 判定基準
腹囲 腹囲(ウエスト周囲径) 男性:85cm以上 女性:90cm以上
項目 血中脂質 血圧 血糖
基準 HDLコレステロール値 40mg/dl未満 収縮期血圧値 130mmHg以上
拡張期血圧値 85mmHg以上
ヘモグロビンA1c値5.5%以上
服薬 コレステロールを下げる薬服用 血圧を下げる薬服用 血糖値を下げる薬服用
インスリン注射使用
参考:厚生労働科学研究 健康科学総合研究事業「地域保健における健康診査の効率的なプロトコールに関する研究~健康対策指標検討研究班中間報告~」 平成17年8月)
※老人保健事業の健康診査では,ヘモグロビン A1c値5.5%以上を「要指導」としているため,メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の疑いに関する判定項目である血糖を“ヘモグロビンA1c値5.5%”とした。
国民健康・栄養調査(平成19年~23年)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者

腹囲が男性85㎝、女性90㎝以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち2つ以上の項目に該当する者。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予備群と考えられる者

腹囲が男性85㎝、女性90㎝以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち1つに該当する者。

※”該当する”とは、下記の「基準」を満たしている場合、かつ/または「服薬」がある場合とする。

国民健康・栄養調査(平成19年~23年) 判定基準
腹囲 腹囲(ウエスト周囲径) 男性:85cm以上 女性:90cm以上
項目 血中脂質 血圧 血糖
基準 HDLコレステロール値 40mg/dl未満 収縮期血圧値 130mmHg以上
拡張期血圧値 85mmHg以上
ヘモグロビンA1c値5.5%以上
服薬 コレステロールを下げる薬服用
中性脂肪を下げる薬服用
血圧を下げる薬服用 血糖値を下げる薬服用
インスリン注射使用
(参考:厚生労働科学研究 健康科学総合研究事業「地域保健における健康診査の効率的なプロトコールに関する研究~健康対策指標検討研究班中間報告~」 平成17年8月)
※老人保健事業の健康診査では,ヘモグロビン A1c値5.5%以上を「要指導」としているため,メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の疑いに関する判定項目である血糖を“ヘモグロビンA1c値5.5%”とした。
国民健康・栄養調査(平成24年~)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者

腹囲が男性85㎝、女性90㎝以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち2つ以上の項目に該当する者。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予備群と考えられる者

腹囲が男性85㎝、女性90㎝以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち1つに該当する者。

※”該当する”とは、下記の「基準」を満たしている場合、かつ/または「服薬」がある場合とする。

国民健康・栄養調査(平成24年~) 判定基準
腹囲 腹囲(ウエスト周囲径) 男性:85cm以上 女性:90cm以上
項目 血中脂質 血圧 血糖
基準 HDLコレステロール値 40mg/dl未満 収縮期血圧値 130mmHg以上
拡張期血圧値 85mmHg以上
ヘモグロビンA1c(NGSP)値6.0%以上
服薬 コレステロールを下げる薬服用
中性脂肪を下げる薬服用
血圧を下げる薬服用 血糖値を下げる薬服用
インスリン注射使用
(参考)
・厚生労働科学研究 健康科学総合研究事業「地域保健における健康診査の効率的なプロトコールに関する研究~健康対策指標検討研究班中間報告~」 平成17年8月)
・厚生労働省健康局がん対策・健康増進課/厚生労働省保険局総務課「平成25年度以降に実施される特定健康診査・特定保健指導における特定保健指導レベル判定値,受診勧奨判定値及びメタボリックシンドローム判定値等の取扱い について」平成24年11月13日"

「高血圧症有病者」の判定

判定基準

国民健康・栄養調査(平成18年~)

収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上、もしくは血圧を下げる薬を服用している者。

「糖尿病が強く疑われる人」、「糖尿病の可能性を否定できない人」の判定

判定基準の変遷

国民健康・栄養調査(平成18年~23年)
糖尿病が強く疑われる者

ヘモグロビンA1cの値が6.1%以上、または、質問票で「現在糖尿病の治療を受けている」と答えた者

糖尿病の可能性を否定できない者

ヘモグロビンA1cの値が5.6%以上、6.1%未満で、「糖尿病が強く疑われる人」以外の者

糖尿病の判定基準 国民健康・栄養調査(平成18年~)
  調査票
現在の治療状況 回答無し
あり なし
血液検査 HbA1c≥6.1% 強く疑われる者    
5.6%≤HbA1c<6.1% 否定できない者
HbA1c<5.6%    
測定値無し      
国民健康・栄養調査(平成24年)
糖尿病が強く疑われる者

ヘモグロビンA1cの測定値がある者のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.5%以上、または、生活習慣調査票で「これまでに医療機関や健診で糖尿病といわれたことがありますか」に「あり」と回答し、「糖尿病の治療を受けたことがありますか」に「過去から現在にかけて継続的に受けている」及び「過去に中断したことがあるが、現在は受けている」と回答した者

糖尿病の可能性を否定できない者

ヘモグロビンA1cの測定値がある者のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.0%以上、6.5%未満で、‘糖尿病が強く疑われる者’以外の者

糖尿病の判定基準 国民健康・栄養調査(平成24年)
  調査票
現在の治療状況 回答無し
あり なし
血液検査 HbA1c≥6.5% 強く疑われる者    
6.0%≤HbA1c<6.5% 否定できない者
HbA1c<6.0%    
測定値無し      
国民健康・栄養調査(平成25年)
糖尿病が強く疑われる者

ヘモグロビンA1cの測定値があり、身体状況調査票(6)(c)及び(7)に回答した者のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)の値が6.5%以上、または、身体状況調査票(7)「現在、糖尿病治療の有無」に「1有」と回答した者

糖尿病の可能性を否定できない者

ヘモグロビンA1cの測定値があり、身体状況調査[問診](6)(c) 及び(7)に回答した者のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.0%以上、6.5%未満で、‘糖尿病が強く疑われる者’以外の者

糖尿病の判定基準 国民健康・栄養調査(平成25年)
  問診
(6)(c)回答有り (6)(c)回答無し
(7)回答有り (7)回答無し
血液検査 HbA1c≥6.5% 強く疑われる者      
6.0%≤HbA1c<6.5% 否定できない者    
HbA1c<6.0%      
測定値無し        
国民健康・栄養調査(平成26年~)
糖尿病が強く疑われる者

ヘモグロビンA1cの測定値があり、身体状況調査(6)(c) 及び(7),(7-1)に回答した者のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.5%以上、又は、身体状況調査(7) で「これまでに医療機関や健診で糖尿病といわれたことがありますか」に「1有」と回答し、(7-1)現在、糖尿病治療の有無に「1有」と回答した者

糖尿病の可能性を否定できない者

ヘモグロビンA1cの測定値があり、身体状況調査[問診](6)(c) 及び(7)に回答した者のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.0%以上、6.5%未満で、‘糖尿病が強く疑われる者’以外の者

糖尿病の判定基準 国民健康・栄養調査(平成26年~)
  問診
(6)(c)回答有り (6)(c)回答無し
(7)、(7-1)回答有り (7)、(7-1)回答無し
血液検査 HbA1c≥6.5% 強く疑われる者      
6.0%≤HbA1c<6.5% 否定できない者    
HbA1c<6.0%      
測定値無し        

(参考)

糖尿病実態調査(平成9年)
糖尿病が強く疑われる者

ヘモグロビンA1c 6.1%以上、または、アンケート調査で、現在糖尿病の治療を受けていると答えた者

糖尿病の可能性を否定できない者

ヘモグロビンA1c5.6%以上6.1%未満で現在糖尿病の治療を受けてない者

糖尿病実態調査(平成14年)
糖尿病が強く疑われる者

ヘモグロビンA1cの値が6.1%以上、または、質問票で「現在糖尿病の治療を受けている」と答えた者

糖尿病の可能性を否定できない者

ヘモグロビンA1cの値が5.6%以上6.1%未満で‘糖尿病が強く疑われる者’以外の者

「脂質異常症が疑われる者」の判定

判定基準の変遷

国民健康・栄養調査(平成18年)

国民健康・栄養調査の血液検査では、空腹時採血が困難であるため、脂質異常症の診断基準項目である中性脂肪による判定は行わず、下記の通りとした。
HDLコレステロールが40mg/dL 未満、もしくはコレステロールを下げる薬を服用している者。

国民健康・栄養調査(平成18年)

国民健康・栄養調査の血液検査では、空腹時採血が困難であるため、脂質異常症の診断基準項目である中性脂肪による判定は行わず、下記の通りとした。
HDLコレステロールが40mg/dL 未満、もしくはコレステロールを下げる薬または中性脂肪(トリグリセライド)を下げる薬を服用している者。

※平成18年~20年までは、「動脈硬化性疾患ガイドライン(2007版)」の基準に基づく結果も併記。

肥満の判定

判定基準の変遷

国民栄養調査:皮下脂肪厚(上腕背部+肩甲骨下部)を用いて判定(昭和47年~50年)
肥満の判定 国民栄養調査:皮下脂肪厚(上腕背部+肩甲骨下部)を用いて判定(昭和47年~50年)
  男性 女性
判定 肥満傾向 著しい肥満 肥満傾向 著しい肥満
皮下脂肪厚 40mm以上 50mm以上 50mm以上 60mm以上
国民栄養調査:皮下脂肪厚※を用いて判定(昭和51年~平成6年)
肥満の判定 国民栄養調査:皮下脂肪厚※を用いて判定(昭和51年~平成6年)
  男性 女性
判定 肥満傾向 肥満傾向
皮下脂肪厚 40mm以上 50mm以上
※皮下脂肪厚の定義は、昭和58年までは「上腕背部+肩甲骨下部」、昭和59年以降は「背部肩甲骨下端部+上腕伸展側中間部」。
国民栄養調査:BMI(Body Mass Index〔kg/㎡〕, 体重〔kg〕/(身長〔m〕)2)を用いて判定(平成7年~9年)

男女ともBMI=22を標準とし、肥満の判定基準は下記のとおりである。

肥満の判定 国民栄養調査:BMI(Body Mass Index〔kg/㎡〕, 体重〔kg〕/(身長〔m〕)2)を用いて判定(平成7年~9年)
判定 やせ 普通 肥満 著しい肥満
BMI 19.8未満 19.8以上24.2未満 24.2以上26.4未満 26.4以上
肥満度 ‐10%未満 ‐10%以上+10%未満 +10%以上+20%未満 +20%以上
(「日本肥満学会による肥満の判定基準」より)
国民栄養調査、国民健康・栄養調査:BMI(Body Mass Index〔kg/㎡〕, 体重〔kg〕/(身長〔m〕)2)を用いて判定(平成10年~)

男女ともBMI=22を標準とし、肥満の判定基準は下記のとおりである。

肥満の判定 国民栄養調査、国民健康・栄養調査:BMI(Body Mass Index〔kg/㎡〕, 体重〔kg〕/(身長〔m〕)2)を用いて判定(平成10年~)
判定 やせ 普通 肥満
皮下脂肪厚 18.5未満 18.5以上25.0未満 25.0以上
(「日本肥満学会(2011年)による肥満の判定基準」より)