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基礎代謝量を求める上での補正=加算値について
             
Q.食事摂取基準での基礎代謝量を求める上での補正=加算値についての質問です。

 以前あった、個人にあった基礎代謝量を算出する方法としての回答の中にもあったのですが、加算値というのは食事摂取基準の注意書きにもあるように昭和50年時点での設定です。今から30年以上の前の数字が現在の日本人に合うのでしょうか?

 過体重や低体重の人に適する基礎代謝量を算出するのは、やはり加算値を使用することが今後も良いのでしょうか。また、この加算式を肥満ややせの幼児に使用することは適当なのでしょうか?



A.昭和50年の栄養所要量では、加算値の決定の手順について一通りの記述があります。そこで、「日本人の食事摂取基準(2005年版)の活用 −特定給食施設等における食事計画編−」にも紹介されているのですが、本来、新たな方法・数値を提案する際には、別の集団でも当てはまるかどうかを確認すべきところです。しかし、この加算値については、そうした検討がなされていませんでした。

 そこで、最近、当研究所で基礎代謝基準値や加算値を含む様々な推定式を検討してみました。その結果、加算値を用いないと、体重が大きい人では過大評価するのですが、加算値を用いても、十分に補正できないようです。なお、一般にみられる体重全体において、最もあてはまりが良かったのは、最近、当研究所から発表した推定式(Ganpule, et al., Eur J Clin Nutr, 2007)でした。これらの点については、近々論文として公表しますので、もうしばらくお待ちください。

 加算値による補正がうまくいかない原因については、今のところ不明です。

 ご指摘のように、当時の体格や身体組成から変化していることも考えられますし、補正の方法に構造的な問題があったのかもしれません。

 なお、上記の検討は全て成人を対象としたものですので、幼児に用いることはできません。体重当たりの基礎代謝量(基礎代謝基準値)が大きく異なるので、補正の係数も異なる可能性は十分あります。【田中茂穂】





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2011年4月5日更新